TOP > ハロウィンってなぁに?
 ← 予定が狂う。 | TOP | 光の速さで駆けていく。

スポンサーサイト 

--年--月--日 (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--.--.--(--) --:--] スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
↑TOPへ


ハロウィンってなぁに? 

2006年10月30日 ()
未だに着メロの設定が出来ていない二十六ですごきげんよう。眠いよ。とても眠いよ。

本日はバイトに行って参りましたが、最近荷物が少なくいささかバイトは暇。なので早く上がれます。早く上がってベイサイド○リーナ(アウトレットモール)に行ったりすることも出来ます。靴や雑貨やメガネや鞄をパーっと見て退散。うんやっぱり安いっていいな。何も買ってないけど(貧乏人)。
そして家に帰ったらおかずがありませんでした。作ろうにも材料もない有様。
ラーメンでも食べてくればいいじゃない、というアントワネット張りのばーさまの言葉を受けて近所のお気に入りのラーメン屋にお出かけしました。和風みそラーメン? を食べた。半熟卵増量は26的デフォです。あとラーメンに入ってるもやしが大好きです。

さて、毎回バイトの話ばかりじゃなんだと思うのでカフェの噂話を仕入れてきました。いつもよりちょっと長めに語ってくれたんだけど正直眠いよ。つーかここの従業員達、本当に色々飲みすぎ。

まとめサイトはこちらです→


「HYSTERICAL CAFFE」 -A pianist in a counter- 二十六-12


 「オーナーがもう一杯って」
 休憩室から帰って来たアシスタントコックがグラスを洗い場に置く前にウェイターに声を掛けた。
「二杯でも足りないの……」
 唖然とするバリスタ。たまたまパントリーに戻ってきたウェイターも話に混じる。店内は少し客足が引いたようだ。
「オーナー、水とか大量に飲むもんなぁ」
「あ、いや」
 オーナーが水を飲みすぎる件について話し始めそうなウェイターとバリスタにアシスタントコックは慌てて割って入る。
「美味しかったから、もう一杯欲しいらしいよ?」
「でも飲み過ぎ」
 ウェイターとバリスタの声が綺麗に揃う。
「違うって、バリスタ腕上げたって言ってたよ」
 はた、とアシスタントコックは気付く。何でこんなに一生懸命オーナーの弁護してるんだろ?
「へぇ?」
 (オーナーに)褒められ慣れていないバリスタは素直に驚嘆の声を上げる。
「なんかちょっと、嬉しいかも」
「オーナーが好きな味だったってだけじゃねぇの?」
 すかさず入るウェイターの鋭い指摘。
「ああ、まぁ、オレンジだしそうだったんだろうね……」
 オーナーはオレンジが好きだ。ピンクの果肉のグレープフルーツよりもコタツの上の蜜柑よりもミニチュアの太陽のようなオレンジが好きらしい。
「で、バリスタに持ってこさせて、って」
「へ、私?」
「そう」
「ふーん……?」
 コックコートを着ている間、オーナーは誰かを呼び出して一対一で話をするという時間の使い方はしなかった。コックコートを着ている間は厨房の一員に徹する。直接口に出している訳ではないけれど、それがオーナー流のけじめだということを古株の従業員達は知っていた。
「じゃあ、早く持って行った方がいいんじゃねーの?」
 止め処なくホールを飛び回って流石に疲れたのか、パントリーの壁に寄り掛り、少し緩んだサロンを直すウェイター。けれども表情に緩んだところは一つもない。
「そうだねぇ……でもその前に」
 バリスタがウェイターに差し出したのは細身のトールグラスに注がれたカフェオレ。程よく冷やされていて、氷の変わりに小さなキューブ状にカットしたほろ苦いコーヒーゼリーが入っている。
「お、さんきゅ」
「アシスタントさんも」
 手早くコーヒーゼリー入りカフェオレ三つ作っていたバリスタは残る二杯のうち一杯をアシスタントコックに、もう一杯を自分で飲んだ。
「お~ありがと~」
 短いアイドルタイムの、更にその合間を縫う束の間の一杯。この店ではそれが許されている。
「さて、じゃあオーナーの為にもう一杯作りますか」
 と、バリスタが気合を入れたその時。
「バリスタ、アメリカンドゥエ(2つ)、エスプレッソトレ(3つ)、あとアイスココアお願いします」
「うぇ……」
 すかさず入る大量のオーダー。何組かのお客様が同時に来店されたようだった。
「気合、入れ直し……」
 バリスタが呟き終わると同時にエスプレッソマシンがいつもの声を上げる。
「え?」
「これくらいならやっておくから。早く作ってオーナーに持っていけよ」
 見るとウェイターが手際良くエスプレッソを用意している。
「あ、じゃあアイスココア……」
「やってるって~あまり待たせるとオーナーうるさいよ?」
 ココアはアシスタントコックが準備を始めていた。
「あ、ありがとう……じゃあオレンジアイスティー……」
「同じもの持って行くのも、芸が無いよなぁ ピヨ」
 にやにやと笑うウェイター。
「う……」
 いささか仕事の出来すぎる仲間達に感謝しつつ、ウェイターからの意地悪なプレッシャーに苦笑い。
「早くしないとティータイムになっちゃうよ?」
 アシスタントコックがカウンターの上を指差す。バリスタの居るドリンクカウンターの天井近くにホールで唯一の時計が取り付けられている。フレームは無く、十二時と三時と六時と九時を示す真鍮のプレートと同じ素材の針だけで構成されたシンプル極まる時計はオーナーが店内の雰囲気に合う時計を探し切れずせめて雰囲気を壊さないものを、と苦肉の策で取り付けられたものだった。アンティークの柱時計でも良かったのだけれど、出来れば時間を気にしないで過ごして欲しいからとオーナーは言っていた。ちなみに厨房と休憩室にはカレンダーが自動でパタパタと捲れるタイプの見やすい時計が色違いで掛けられている。これはオーナーの趣味丸出しだが見やすく分かりやすいので従業員には好評の様だ。
「わかった」
 ハチミツを入れたオレンジアイスティーをベースにグレープフルーツジュースで鮮やかなセパレートティーを作るとバリスタはそれを持って休憩室に足早に向かう。
「階段の手前でコケるに3000点」
「ドアの手前でコケるに3000点更に倍」
(……聞こえてるって!)
 意地悪くも心地良い仲間達の声を背中で聞きつつ、休憩室の階段を降りる。
 オーナーが待っている休憩室のドアをノックすると暢気なオーナーの声が応えた。
「オーナー?」
「あー、開いてるよ」
「失礼します」
 新しいコックコートをばさっと羽織ったオーナーはソファに寝転がっていた。その姿はある動物を思い起こさせる。
(犬……レトリバ……)
「今犬って思っただろ」
「ソ、ソンナコトナイデスヨ」
「顔に書いてあるから。とりあえずそれ、頂戴」
 ウェイターがグラスを手にしたまま首を機械的に横に振るのをオーナーは不機嫌そうに睨み、手を伸ばした。
「オレンジハニーとグレープフルーツのセパレートティーです。どうぞ……」
「ん、美味い」
 人を褒める時、オーナーは視線を合わせない。ただ単に恥ずかしいだけらしい。
「そーいえばさー最近ピアノの音、聞いてなくない?」
 ホールの片隅にあるピアノ。それは単なる飾りではない。
「は……まさか」
「さっき思い出したんだけど……ティータイムにいらっしゃるお客様でバリスタのピアノが聞きたいって方がいらっしゃったんだよねぇ」
 バリスタはピアノの心得があった。ホールのピアノはオーナーがバリスタに弾かせようと置いたものだった。しかし、仕事の忙しさに追われてバリスタは閉店後に練習するくらいで、客前で弾いたことは終ぞなかったのだ。ピアニストを呼ぼうかという意見も上がったが最初の演奏はバリスタに、と思ってオーナーはピアニストを呼んでいなかった。
「む、無理です練習してないのに!」
「うるさい、Noから始まるサービスはないって知ってるだろ」
「……ベーネ(はい)……」
「そのお客様は……ほら知ってるだろあの人」
「え……」
「三日くらいあればいいかな、練習期間?」
「……ベーネ……」
「曲は任せるってさ」
 絶対、思い付きだ。
 バリスタはそう言いたいのを堪えて溜息を吐いた。
(……ま、いっか)
 Noから始まるサービスはない。
 それは確かなことだ。お客様の要求に最大限応えるのがサービスってもんだろう。それがちょっとカフェ業務から逸脱気味でも。
「うん、やっぱり美味しい」
 目を合わせず、しかし満足気に言うオーナーを眺めてバリスタはああ、やっぱり大きな犬だと思った。
スポンサーサイト
[2006.10.30(Mon) 23:53] [日々の出来事]小話有Trackback(0) | Comments(0)
↑TOPへ


 ← 予定が狂う。 | TOP | 光の速さで駆けていく。

COMMENT

COMMENT POST















管理者にだけ表示

Trackback

この記事のURL:
http://g26pang.blog11.fc2.com/tb.php/391-ed676579
 ← 予定が狂う。 | TOP | 光の速さで駆けていく。

■CALENDER■

■AUTHOR■

■USEFUL LINK■

■MONTHLY ARCHIVE■

■CATEGORY■

最近のコメント

ブログ検索

ブロとも申請フォーム

■AFFILIATES■

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。